厳島神社の大鳥居が海上にある意味は?

厳島神社といえば、青い空と海をバックに浮かぶ朱色の大鳥居が印象的です。海上に作られた鳥居は全国にありますが、どういう意味があるのでしょう。

そもそも鳥居とは、神域と人間の世界を分ける門のようなもの。鳥居をくぐり、参道を進んで神様の居場所へお邪魔をするわけです。

その参道も、厳島神社の本来の参道が海にあるってこと、知っていましたか?

鳥居とは何のため、どんな意味があるのか

厳島神社は、もともと宮島(厳島)そのものをご神体と考え、古代から航海の守り神とされてきました。厳島の語源が、神に斎く(いつく = 仕える)島。島が信仰の対象です。

鳥居は、神が住む領域と人間の住む領域を別けるための門なので、宮島(厳島)からは少し離れた今の場所に立てられたのです。潮の満ち引きで、海になったり砂地になったりする絶妙な場所ですね。

この大鳥居をはじめとする荘厳な建物を再建したのは平清盛。

清盛が再建するまでは小規模な神社でしたが、清盛の改修後は貴族や天皇一族も参拝。平家一門とともに大いに繁栄したといいます。

大鳥居をくぐる海の道が参道

厳島神社の大鳥居は、本社から108m離れた海中に立っています。そして大鳥居の延長線に本殿正面があります。

これは宮島の参道が海にのびているということ。厳島神社へのお参りは本来、舟に乗り鳥居をくぐって行くのが正式な参拝スタイルです。船の参拝の方法も、左に2回旋廻してから進むのが決まりだとか。

平清盛は、粋な演出を考えたものですね。

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大鳥居の困ったエピソード

大鳥居の主柱は、腐りにくく虫に強いクスノキが使われています。

昭和25年、水に浸かる柱の下部を新しいクスノキに取り替えるときのこと。あまりにも木が太く巨大なため、載せた貨車がトンネル入口で立ち往生し、木をぎりぎりまで削ってやっと運んだとか。

以来、次代の修繕のときには宮島産のクスノキを使おうと、住人たちによって植林されています。

観光客に絶対にやめてほしいのが、大鳥居の柱などのすき間に硬化を差し込む行為。間違ったエピソードや俗信が伝わり、禁止されているにもかかわらず、やる人が後を絶ちません。

大鳥居の老朽化が進む恐れがあり、補修しながら維持していることを考えてほしいですね。

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フジヤミユコ

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投稿者プロフィール

東京都出身のフリーライター・編集。温泉に入る、寿司を食べる、旅をする、この3つが生きる糧。旅行、観光、料理を中心とした雑誌、パンフレットなどの印刷物に携わっています。

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