厳島神社は満潮と干潮を利用した世界的な史跡

厳島神社は潮の干満を利用して設計された、世界的にも珍しい海上木造建築物。

世界遺産の登録にあたって、「海上に立ち並ぶ建造物群と背後の自然が一体となった景観は人類の創造的才能を表す傑作であること」と評価されています。

“海に浮かぶように見える華麗な社殿”という斬新なアイデアは、どこから生まれたのか。

平清盛の美的センスで造営された厳島神社は、平家の栄華を現代に伝え、今なお輝いています。

厳島神社は「海の平家」の象徴

潮の干満を取り入れる社殿の設計は“海の平家”と称された平清盛のアイデアから。

瀬戸内航路を掌握し、日宋貿易を推進して栄えてきた清盛は、厳島神社を海の平家の守護神として篤く尊崇していました。

厳島神社の再建は仁安3年(1168年)。厳島(宮島)は「神をいつきまつる島」といわれ、安芸国第一の霊社として崇められていた島なので、その神聖な土地に、極力建物を建てるのを避けるため、社殿を海にせり出すように築いたともいわれています。

厳島神社は満潮の夕刻が最高に幻想的

平清盛は、平安時代貴族の邸宅建築様式である寝殿造りを取り入れて、ほぼ現存の規模に造営。背後に弥山、前面には瀬戸内海の雄大さと、枠を極めた荘巌華麗な建築美は、参拝客を宮廷文化へと誘います。

厳島神社は、清盛にとって極楽浄土のイメージ。とくに満潮時の夕暮れ~夜には社殿の灯りが海に映り、夢のような幽玄な美しさ。大鳥居や社殿などがライトアップされ、船から観覧するナイトクルージングも人気です。

厳島神社の干潮時の見どころ

社殿は平安時代に建築された当時の様式がそのまま残されているため、潮位が低くなれば、当時の高度な様式や構造が見やすくなります。

回廊の板と板の間にあけられたすき間は、高潮のとき、海水の圧力で回廊の板が壊れるのを防ぐため。

干潮の時にしか見られない池も。東回廊の側にある鏡の池は、潮が引くと現れ、水が湧き出ている池であることがわかります。

itsukushima

宮島観光協会のWebサイト(http://www.miyajima.or.jp/sio/sio01.html)では宮島周辺の「年間潮汐表」として満潮と干潮の時間、潮の満ち引きの大きさ、潮位を掲示しているので参考に。

厳島神社が海に浮かんで見える潮位の目安は250cm以上です。

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フジヤミユコ

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投稿者プロフィール

東京都出身のフリーライター・編集。温泉に入る、寿司を食べる、旅をする、この3つが生きる糧。旅行、観光、料理を中心とした雑誌、パンフレットなどの印刷物に携わっています。

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