日光東照宮の陽明門 知っておきたい歴史とポイント

日光東照宮の建築物を象徴するのが絢爛豪華(けんらんごうか)な陽明門ですが、「三猿」や「眠り猫」に比べて、いく分知名度が低めのようです。

そこで最低限知っておきたい陽明門の常識、はずせない見どころを紹介しましょう。

匠や職人の技が集結した、ど派手な陽明門

そもそも日光東照宮とは、徳川家康をまつる神社。家康の死亡後ははじめ静岡県の久能山に葬られていましたが、家康の遺言に従い、2代将軍秀忠が日光に廟所を造って移しました。

東照宮という名称は、家康が朝廷から「東照大権現(とうしょうだいごんげん)」という神の名をおくられたことに由来します。家康は江戸幕府の守護神として、あがめられることになったのです。

日光東照宮を大規模に再建したのは、家康の孫にあたる3代将軍家光。

当時の最高峰の技術を集め、寛永元年(1636年)に極彩色の装飾彫刻に彩られた陽明門ができました。

目的は、天下を統一した偉いおじいちゃんを、より神格化するために…(近隣の国のことではないですよ)。

陽明門の概要と必見ポイント

高さ11m、間口7m、奥行4m、前面の上部には後水尾天皇より賜った「東照大権現」の額。

1日中見ていても決して飽きないということで、別名「日暮らし門」とも呼ばれています。

明治維新まで、庶民はくぐることが許されず、陽明門の前に土下座をして東照宮を拝んだのだそうです。

極彩色の見事な彫刻にはさまざまな想像上の動物もいます。よく似た麒麟(きりん)と竜馬の見分け方は、麒麟は1角で牙を持っている、竜馬は2角で牙がないのが特徴です。


陽明門の逆柱は、災いを避ける魔除けのため

陽明門は12本の柱で支えられる12脚門で、うち1本だけほかの柱と渦巻の紋様が逆さになっているのが「魔除けの逆柱」。

これは、完成すれば即崩壊が始まるとの古事から、門がいまだ未完成だと表すためにわざと逆にしたというのが通説です。

余談ですが、東照宮にはオランダ灯籠の「逆紋の回転灯篭」と呼ばれるものもあって、三つ葉の葵が逆さまに制作されているのです。大工や職人がミスをおかしたら投獄、打ち首ものの時代ですが、オランダ灯籠はオランダから運ばれた献上品のため、お咎めはなかったようです。

陽明門が見える位置がパワースポット

日光東照宮は陰陽道、風水学に強い影響を受けています。陽明門とその前の唐銅鳥居を中心に結んだ上空に北極星があり、その先に江戸が続くように計算して設計されています。

最近はパワースポットとして訪れる人も大勢。場所は唐銅鳥居の前あたり、鳥居のなかに陽明門がすっぽり入って見える位置がパワースポットです。

絶好の写真スポットでもあるので、覚えておくといいですね。

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フジヤミユコ

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投稿者プロフィール

東京都出身のフリーライター・編集。温泉に入る、寿司を食べる、旅をする、この3つが生きる糧。旅行、観光、料理を中心とした雑誌、パンフレットなどの印刷物に携わっています。

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