日光東照宮 陽明門が工事中「平成の大修理」が始まる

日光東照宮のなかで、「陽明門」は最もシンボル的な存在です。

江戸時代初期の工芸・装飾技術の最高峰が集約され、あまりに見事な建築のため、本殿と勘違いする人もいたのだとか。

陽明門の保全のため、平成の大修理として今年の7月から約6年間の予定で工事がスタート。長年の風雨にさらされ、色あせてきた彫刻を蘇らせるため、世界に誇る国宝に現代の職人が挑む修復作業が始まりました。

日光東照宮の陽明門とは

陽明門は、徳川3代将軍・家光が祖父家康を神格化するため建て替えた絢爛豪華な門。

「日暮らし門」の名があるのは、一日中見ていても飽きないという意味から。それだけアンビリーバボーな陽明門なのです。

総工費は、今のお金に換算すると465億円(高いのか安いのか、わかりません…)。さらに今の価値に変えると5倍くらいといわれるので、約2000億円相当。やはり国宝なのに間違いはありません。

陽明門の補修工事の目的は

陽明門でとりわけ見事なのが508体もの彫刻の数々。故事逸話や子供の遊び、聖人賢人、花鳥、それに龍や麒麟(きりん)、鳳凰など多種多様です。

今回の工事は昭和の大修理(1969~73年)以来のこと。これまで屋根のふき替えや塗装の塗り替えはありましたが、彫刻や主要な化粧部材は創建時のまま。

平成の大修理では、陽明門の象徴ともいえる彫刻群などのはげ落ちた塗装を全面的に塗り直すのが中心です。総工費は10億円、気合いが入っていますね。

陽明門工事中の観光や見学は

修理の作業工程は、調査・記録・見取図をつくることから。その後、金具や古い塗装(漆・彩色)を落とし、金箔押、岩絵具の着彩、上塗など30工程以上の作業を経て、陽明門は輝きを取り戻すのです。

6年におよぶ長い工事期間中、陽明門の華麗な彫刻は直接見られません。しかし、透明なアクリル板が設置されるので、観光客は工事の様子を見学することができます。

また、西回廊(唐門西側)では修理工事に関する展示も行っています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
フジヤミユコ

フジヤミユコ

投稿者プロフィール

東京都出身のフリーライター・編集。温泉に入る、寿司を食べる、旅をする、この3つが生きる糧。旅行、観光、料理を中心とした雑誌、パンフレットなどの印刷物に携わっています。

この著者の最新の記事

あわせて読みたい人気記事

オススメ関連記事

ページ上部へ戻る