きわだつ彫刻!派手さ日本一の日光東照宮五重塔

江戸時代、庶民が一生に一度は訪れたいと願っていた日光東照宮。

陽明門をはじめとする建造物と同様に、五重塔も華美な装飾で“極彩色の日本一華麗な五重塔”ともいわれています。

五重塔の一番下の層に飾ってあるのは名工・後藤正秀が手がけた十二支の彫刻。

これには家康公から3代家光公までの干支が続いて並ぶなど、ちょっと謎めいた偶然があるのです。

極彩色と金箔、彫刻、贅を尽くした仏塔

五重塔の再建にあたったのは、大工棟梁が若狭藩御用達の大久保喜平次。

棟梁は五重塔内部にも丹精に漆塗り・彩色・漆箔などをほどこしています。

塔の評価は人それぞれで“日本一華麗”といわれる一方、“けばけばしい派手さ”という人も。

いずれにしても日本には数多くの五重塔などの仏塔がありますが、その中でもきわだって豪華絢爛、贅沢な造りなのは間違いありません。

五重塔正面を飾る将軍3代の干支動物

五重塔の第1層の軒下には、12支の動物の彫刻があります。

東西南北の4面それぞれ3匹ずつ。東側には虎、兎、龍、南側に蛇、馬、羊、西側には猿、鶏、犬、北側には猪、鼠、牛が並んでいます。

正面にあたる東側に、家康公の生まれた干支の虎(寅年)、秀忠公の兎、家光公の龍と、3代の干支がうまい具合に続くのは、単なる偶然でしょうか。

五重塔を寄進した初代若狭小浜藩主・酒井忠勝が、干支の偶然を知り、十二支を装飾に使うアイデアがひらめいたのかもしれません。

五重塔前の売店には十二支の小絵馬があり、お土産にも人気です

 

五重塔にだけ存在する動物の彫刻がある

日光東照宮の動物・霊獣の彫刻は全部で26種類。その中で、鼠、蛇、馬の3種類は五重塔以外に見られず、その理由もよく分かっていません。

登場する最多の動物は“虎”。

東照宮には木彫38体・41頭の虎の彫刻があり、表門にも虎の彫刻がいくつも施されています。

家康公の誕生日は、天文11年(1542年)の寅年ですが、生まれた時間も寅の刻(午前4時)なのだそうですよ。

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フジヤミユコ

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投稿者プロフィール

東京都出身のフリーライター・編集。温泉に入る、寿司を食べる、旅をする、この3つが生きる糧。旅行、観光、料理を中心とした雑誌、パンフレットなどの印刷物に携わっています。

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