法隆寺の見学ポイント 御本尊が安置されている金堂とは?

兵庫県の「姫路城」とともに、1993年に日本初のユネスコの世界遺産に登録された「法隆寺」。

別名を斑鳩寺(いかるがでら)とも言い、最古の木造建築物でとして、飛鳥時代の優れた建築技術を現代に伝えています。

そんな法隆寺を見学する場合、どのような見所があるのでしょうか? ここでは世界最古の木造建造物とされる「金堂」を中心に紹介していきたいと思います。

3エリアに分かれた境内

法隆寺の境内は広さ約18万7千平方メートル。見学のポイントは「五重塔」や「金堂」を中心とした西院伽藍、「百済観音堂」のある大宝蔵院、「夢殿」を中心とした東院伽藍の大きく3つに分けられます。拝観料は1人1000円です。

世界最古の木造建造物の1つ

法隆寺の御本尊が安置されているのが五重塔の東隣に建っている「金堂」です。

世界最古の木造建造物の1つとして世界的に有名で、中国の六朝様式を取り入れ正方形に造られています。

1階は軒下壁面に付いた庇状構造物の裳階(もこし)を持ち、他の寺院よりも柱が太くなっています。屋根が2重になっているので一見すると2階にも部屋があるように見えますが、実際には部屋はなく、外観を立派に見せるためのものだったと考えられています。

また、金堂に見られる組物(軒の出を支える建築部材)には曲線を多用しており、軒構造を補強するため、鎌倉時代には2階の四隅の軒下に龍の彫刻を施した柱が付け足されました。

houryu

火災発生も文化財防災デー制定のきっかけに

建物の中を見てみると、壁などの仕切りはありませんが「中の間」「東の間」「西の間」に分かれており、聖徳太子のために造られた「金銅釈迦三尊像(飛鳥時代)」や太子の父・用明天皇のために造られた「金銅薬師如来座像(飛鳥時代)」、太子の母・穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇后のために造られた「阿弥陀如来座像(鎌倉時代)」が安置されています。

このほか、国宝の指定を受けている木造吉祥天立像・毘沙門天立像(平安時代)なども見ることができます。

また、天井にはインドや西アジアの影響を受けたと思われる天人と鳳凰が飛び交う天蓋が吊されています。壁面にはアジアの古代仏教絵画の代表作として知られる十二面壁画が描かれていますが、オリジナルの壁画は1949年に不審火により焼損したため、現在の壁画は1967年~1968年にかけて著名な画家たちによって模写されたものになります。

また、この壁画の火災がきっかけとなり、文化財保護法が制定され、火災の起きた1月26日は文化財防火デーとなりました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
umechiha

umechiha

投稿者プロフィール

建設業界の専門紙で記者をしていました。当たり前のことですが、ネットの情報をそのまま記事化するのではなく、記者時代の取材力を活かし、電話取材などで裏付けをとった最新の情報で記事化するようにしています。
建設・不動産分野はもちろんのこと、三姉妹の育児を通して感じたことを中心に、楽しくてコストパフォーマンスの高い情報を分かりやすく皆さまにお届けできたらと思っています♪

この著者の最新の記事

あわせて読みたい人気記事

オススメ関連記事

ページ上部へ戻る