法隆寺 シンボル的な建物「五重塔」の特徴とは?

607年に聖徳太子が建立した寺院として知られる法隆寺。世界最古の木造建築物群として1993年にユネスコの世界文化遺産にも登録され、寺院の中には国宝・重要文化財に指定された貴重な建築物が55点も存在します。

その中でもシンボル的な建物として位置づけられているのが「五重塔」ではないでしょうか?

ガイドブックなどで法隆寺が紹介されているときは、必ずと言っていいほど、五重塔の写真が掲載されていますよね。ここでは五重塔の特徴について簡単に紹介したいと思います。

焼失により680年ごろ再建

法隆寺の五重塔は世界最古の木造五重塔として、法隆寺の中心である西院に位置し、御本尊が納められている「金堂」に隣接する形で建っています。

670年に1度焼失しているため、現在、私たちが目にしている五重塔は680年ごろに再建されたものになります。

仏教寺院では最も重要な建物

五重塔は仏塔の形式の1つで、層塔と呼ばれる楼閣形式の仏塔のうち、五層の屋根を持つものを指します。

塔はサンスクリット語で仏教建築物やインドの墓などを意味するストゥーパとも言い、釈尊の遺骨を奉納するためのもので、仏教寺院では最も重要な建物とされています。

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火や空など5つの世界観を表現

五重塔には下から順に地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、空(宝珠)の意味があるそうで、それぞれが5つの世界(五大思想)を持ち、仏教的な宇宙観を表していると考えられています。

「最美の塔を」造り上げた絶妙な屋根の逓減率

法隆寺の五重塔では雲斗、雲肘木の組み物や柱の強い膨らみなど飛鳥様式が随所に見られるほか、最下層から最上層までの屋根の逓減(ていげん)率が高く、最上層の屋根の一辺は最下層の屋根の半分しか長さがありません。

その結果、美しい比例と安定感のある重厚な姿を備えた「最美の塔」を造り上げることができたのです。

美しさと古さを兼ね備えたこの塔は、まさに日本が世界に誇る国宝中の国宝と言えますね。

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umechiha

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投稿者プロフィール

建設業界の専門紙で記者をしていました。当たり前のことですが、ネットの情報をそのまま記事化するのではなく、記者時代の取材力を活かし、電話取材などで裏付けをとった最新の情報で記事化するようにしています。
建設・不動産分野はもちろんのこと、三姉妹の育児を通して感じたことを中心に、楽しくてコストパフォーマンスの高い情報を分かりやすく皆さまにお届けできたらと思っています♪

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