下鴨神社の御手洗祭 2014年の開催日はいつ?
上賀茂神社とともに、賀茂神社(賀茂社)と総称され、京都三大祭りの1つ「葵祭(正式名称は賀茂際)」を毎年5月15日に開いている神社が「下鴨神社」になります。
1994年にユネスコの世界遺産に「古都京都の文化財」の1つとして登録された由緒ある神社ですが、下鴨というのは通称で、正式名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と言います。
この神社は「みたらし団子」の語源を作った神社としても有名で、毎年盛夏の土用のころ、「御手洗祭」という神事を行っています。ここでは、この御手洗祭について簡単に紹介したいと思います。
毎年土用の丑前後5日間開催
下鴨神社の境内には「御手洗池(みたらしのいけ)」という池があるのですが、そこから湧き出した水に膝まで足を浸し、ろうそくを供え、無病息災を祈るお祭りが「御手洗祭」になります。このため、御手洗祭を「足つけ神事」と呼んだりもするそうです。
毎年土用の丑前後5日間に開かれ、無病息災だけでなく、罪や穢れもはらってくれるそうで、安産の御利益もあると言われています。
今年は7月26日から29日まで開かれる予定で、時間はいずれも午前5時半から午後10時まで。お灯明料(参加料)は300円。
水遊び感覚で幼児でも参加できるお祭り
御手洗祭に参加経験のある方のブログを拝見すると、御手洗池の深さは浅く、小さい子どもにとっては水遊び感覚で参加できるお祭りのようです。世界遺産の境内で水遊びをするってこと自体、相当贅沢なことですよね。
御手洗祭で供えた団子がみたらし団子の発祥!?
また、下鴨神社には「鴨の七不思議」という伝説があるのですが、その中でも特に注目したいのが、この御手洗池にまつわる話です。
下鴨神社では御手洗祭が開かれる盛夏の土用のころ、御手洗川の源泉である御手洗池から水泡が湧くそうですが、この泡をもとに生まれた和菓子こそ、全国的に有名な「みたらし団子」だというものです。御手洗祭が開かれる際、神前に供えたとされる団子(竹の先を10本に割りって串を扇状にし、その串に5個ずつ団子を差した10本の串団子)こそが「みたらし団子」の起源と考えられています。普段、何気なく食べている和菓子の名前の由来が、世界遺産の神社と関係があるなんて、本当、不思議ですよね。
下鴨神社のすぐ近くには、神前に供えたとされる団子を再現し、食べさせてくれる「加茂みたらし茶屋」がありますから、御手洗祭に行かれる方は、こちらにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?