奈良の東大寺 大仏様の中指だけが前に出ている理由は?

「奈良の大仏」があるお寺として知られる「東大寺」は728年に聖武天皇が早世した皇太子供養のため建立した「金鐘寺」が元になったと言われています。

1998年12月には8つの資産で構成される古都奈良の文化財として世界遺産にも登録されました。奈良といえば大仏様、大仏様は奈良の象徴ともいえますね。さて、この大仏様を見た人間は誰もが同じ疑問にぶち当たることでしょう。

どうして大仏様の右手の中指だけが前に突き出しているのでしょうか? 何か意味があるのでしょうか? ここではその謎にせまってみたいと思います。

突き出した中指は長さは1.08m

大仏様が祭られているのは東大寺の大仏殿(金堂)です。蓮華座高を含めると大仏様の高さ18mにもなり、その大きさに圧倒されることでしょう。

大仏様の右手(広げている方)の大きさは2.56mもあり、そのうち突き出ている中指の長さは1.08mとなっています。

民衆へのメッセージの役割

東大寺の大仏様が右手の中指だけを前に突き出している理由は、諸説ありますが、どうやら「印(相)」が関係しているようです。

印相とは仏像に現れる手や指の形を指し、両手で示すジェスチャーのことを意味します。手を上げて掌を前に向けた印相は「恐れなくてよい」と言う意味があるそうで、相手を励ましているのだとか。

一方、手を下げて掌を前に向けた印相は、相手に何かを与える仕草を模したもので、願いを叶えようとする慈悲の心の表れを表現していると言われています。つまり、一種の手話のような役割を担っているということですね。

仏様自身が、迷い苦しむ民衆を救い、悟りの境地に導こうとしているというメッセージを、民衆に向け発信していたのでしょう。

yubi

「動き」を感じさせるの表現

もう1つの説として言われているのが、「動き」を感じさせる為の表現としての役割があったのではないか? ということです。確かに、中指を他の指から少しずらした方が、5本の指をピッタリ合わせるよりも動きがあって、軟らかい感じがしますよね。

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umechiha

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投稿者プロフィール

建設業界の専門紙で記者をしていました。当たり前のことですが、ネットの情報をそのまま記事化するのではなく、記者時代の取材力を活かし、電話取材などで裏付けをとった最新の情報で記事化するようにしています。
建設・不動産分野はもちろんのこと、三姉妹の育児を通して感じたことを中心に、楽しくてコストパフォーマンスの高い情報を分かりやすく皆さまにお届けできたらと思っています♪

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